組織で上に立ってくると、色々な人に指示をすることになると思います。
- 社会人になりたての右も左も分からない新人
- 愚痴ばかり言っている後輩
- やたらマウントをとってくる先輩
- 働かないオジサン
などなど、ピックアップしだしたらキリがないですが。
今回はその中でも、上に立つ立場として受ける言葉を「意見」と取るか「文句」と取るか、について考えていきたいと思います。

相手との関係性を考える、相手の性格を紐解く
意見を交わし合う相手がどのような人かわかるのであれば、事前に頭の中で整理しておくと良いです。
- 立場上このようなことを言っているのかも?
- 熱くなりやすいから感情的になっているのかも?
- ただ単に自分に反発したいだけなのかも?
など、相手の思うところが100%わかるわけではないですが、多少の心積りができると思います。
まずは意見として捉える(中立的に)
文句とも取れるような口調で発言された場合、お互い感情的になる可能性が高く、冷静な判断ができない可能性があります。
その際も一呼吸置いて、中立的な立場で相手は意見してくれていると心の中で思って話を聞くようにしましょう。
といってもその時々の状況でなかなか難しいとは思いますが、まずはそのように心がけるのが第一だと思います。
意見が正しいと仮定して考えてみる
まず重要なのが否定から入らないということです。
「いや」とか「でも」とか否定的な言葉から入ってしまうと、相手の気分も害しますし、それ以上いい展開にならない可能性が高いです。
相手がどれだけ口調を荒くしていても、一旦その意見が正しいこととして自分の頭の中で話を進めてみましょう。
表面的なところばかり見ていては、言っていることが正しいかどうか判断しかねるため、その真意を読み取り自分の中に落とし込むことが重要です。

実務にどの程度影響があるかを考える
正しいかどうか中立的に判断したら、おおよそ次のパターンになると思います.
- 相手の意見の方が良かった
- 相手でも自分でもどちらの意見も同じくらい良い
- 自分の意見がどう考えても正しい
このような場合にどう対処すべきか考えてみました。
どの判断を下すとしても自分の立場が上であれば責任を持った意見、行動を起こすよう注意しましょう。
相手の意見の方が良かった
文句のつけようもなく相手の意見を受け入れるべきです。
その際に変に意固地になって反発しないよう気をつけましょう。仕事において変なプライドは厳禁です。
相手でも自分でもどちらの意見も同じくらい良い
どちらでもよければその後のインパクトにもよりますが、相手の意見を受け入れてみることをオススメします。
どちらでも良い事柄で意見交換、議論を繰り返すのは時間と労力の無駄です。
その影響度合いを見計らって、自分の意見でなくてと影響が少なそうで有れば相手の意見を受け入れてみましょう。
そうすると、相手も自分の意見を取り入れてくれたと納得してくれ、多少関係性がよくなる可能性もあります。
自分の意見がどう考えても正しい
このような場合は、その後に大きく影響がでそうな場合だと思います。
その場合は、責任を持ってNO!と言いましょう!
変にプレッシャーをかけられて流されてしまうことで、今後大きなトラブルになってしまう可能性もあるので、影響がわかっているのであれば流されずに自分の意見を主張をしましょう。
その際も感情は抜きにして自分の意見に責任を持って相手に訴えかけるようにしましょう。

注意しておくべきこと!
意見と文句意見捉えるか文句と捉えるかはその時々、相手によって、同じような内容でも違う捉え方になることもあります。
その際にも次のことに注意する必要があります。
相手と信頼関係を深めて、文句とならないような関係にする
そもそも日頃からしっかりコミュニケーションが取れていれば、否定的に「文句」とら捉えることも少ないと思います。
まずは未然に防ぐべく、普段からのやりとりにも気を配ってみましょう。
物事を発言してくれている時点でアドバンテージと考える
もし相手も文句としての意思があったとら仮定しましょう。
その文句ですが、文句であったにしろ発言してくれている時点で自分に気付いていないことを教えてくれているのは間違いなく、有益な情報を提供してくれている可能性は高いです。
少しポジティブ過ぎますが、そのような心意気でいると強いプレッシャーも少しは和らぐと思います。
全てを文句と捉えて発言を潰していると、そのうち誰も言ってくれなくなる
文句=意見だと仮定しましょう。
その人がわざわざ自分の時間を使って意見してくれていることに対して、こちら側が否定的でNOばかり押し付けていると、
- 相手側としてはもう言ってやらん!
- どうせ言っても実行してくれないし!
と、意見を出してくれなくなります。
意見を出してくれないと自分含め、組織、会社の成長が見込めなくなりますし、上の立場からすると、下からの情報はとても大事で情報が途絶えると自分も正しい判断ができなくもなります。
文句も立派な意見と捉えて、誠意を持って対応しましょう!
まとめ
ここまで上に立つ立場として、下の人の意見の対応の仕方について解説してきました。
口調はどうであれそれを「意見」と捉えるのか「文句」と捉えるのかでその後の展開は大きく変わります。
私としてはまずどんな意見(文句)であれ一旦自分に取り込んでみるというのが一案です。
これらを参考にうまく組織をまとめるきっかけになれば、幸いです。
今回は「【仕事術】文句と意見の塩梅」というお話しでした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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