ゲームの世界において、ランダム要素というのはつきものです。逆にランダム要素のないものはゲーム性がなく単調でつまらないものになってしまうからです。
今回はゲームの魅力でもあり泥沼にハマってしまう(かもしれない)要素の一つ確率について、出来るだけ噛み砕いてお話していきます。
くじは戻さない
ゲームにおける確率の考え方ゲームの世界における確率は、単純に箱の中にあるクジを引いているものと同じと言えます。
10枚クジがある中に1枚アタリがあるとすれば、確率は1/10つまり10%ですよね。ですがそもそもゲームにおける確率でよく勘違いされていることがあります。それは「引いたクジを戻すかどうか」です。一般的にゲームの世界では引いたクジを戻すことはありません。
つまり10枚ある中から引いてハズレだった場合、次に引く確率は1/9とはならず、また同じように1/10です。ですので確率1/10だからといって、10回引けば必ず当たる、とはならないわけです。
確率は泥沼である
では例えば確率1/10のものを当てたい場合、何回やれば出るのか?は誰でも気になるところです。20回やればでるのか、30回やれば出るのか、100回やればでるのか…。
結論としては、あくまで確率なので何回やっても次は必ず出る、ということは言えません。確率1/10のものでも20回やっても出ないこともありますし、100回やっても出ないこともあります。
ここが面白い部分でもあり、泥沼な部分でもあります。ただもちろん回数を重ねればその分、数をこなしているのでアタリに近づいているとは考えられます。(あくまでも確率が上がっているわけではない)
ざっくり確率について
ここでざっくりと確率についての説明をします。
確率の基本的な考え方は以下のとおりです。
- 起こりうる事柄の確率を全て足し合わせると1(100%)になります。
- 出したい確率のパターンを全て出して足し合わせると求められます。
- 出したい確率は1(100%)から「出したい確率の逆」を引いても求められます。
ですので「10回やって最低1回当たる確率」は「1から『10回やって1回も当たらない確率』を引いた確率」と同じになります。
計算してみます。
「クジがあたらない確率」=9/10
「10回やっても1回も当たらない確率」=(9/10)^10
「10回やって最低1回当たる確率」=1-(9/10)^10=約0.6513(65%)
となります。
結局何回やればいいのか?
ではこのクジで何回やればどのくらいの確率になるか、計算してみました。
回数 | 確率 | 回数 | 確率 | 回数 | 確率 | 回数 | 確率 | |||
1 | 10.00% | 11 | 68.62% | 21 | 89.06% | 31 | 96.18% | |||
2 | 19.00% | 12 | 71.76% | 22 | 90.15% | 32 | 96.57% | |||
3 | 27.10% | 13 | 74.58% | 23 | 91.14% | 33 | 96.91% | |||
4 | 34.39% | 14 | 77.12% | 24 | 92.02% | 34 | 97.22% | |||
5 | 40.95% | 15 | 79.41% | 25 | 92.82% | 35 | 97.50% | |||
6 | 46.86% | 16 | 81.47% | 26 | 93.54% | 36 | 97.75% | |||
7 | 52.17% | 17 | 83.32% | 27 | 94.19% | 37 | 97.97% | |||
8 | 56.95% | 18 | 84.99% | 28 | 94.77% | 38 | 98.18% | |||
9 | 61.26% | 19 | 86.49% | 29 | 95.29% | 39 | 98.36% | |||
10 | 65.13% | 20 | 87.84% | 30 | 95.76% | 40 | 98.52% |
10回(確率の分母の回数)やっても65%程度しかないことがわかります。
1.5倍で約80%、2倍で87%、3倍やって95%となり、やっと精神的に耐えられそうな確率となりました。
まとめ
確率の考え方はソシャゲのガチャでSSRを引く確率であったり、ポケモンの色違いが出る確率であったり、ゲームの世界で覚えておいて損はない考え方だと思います。
ソシャゲであれば、「確率の2倍は回したいから、いくらぶっこもう!それで出なかったらあきらめよう!」と割り切れると思います。
ポケモンであれば「確率の2倍までは出ないものだと思って淡々と卵を割り続けよう・・・」とでなくても精神的に落ち着けると思います。
ガチャ要素のあるゲームをする際はこのような確率の考え方を頭の片隅に置いておくと、少し落ち着けるかもしれません。
今回は「【確率論】何回でお目当ての品は出てくれるのか?」というお話でした。最後まで読んでいただきありがとうございました。



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